今月は愛知県田原市をノマドしている。渥美半島という大産地。僕の回っている旧田原町はハウス菊、ハウストマト、ハウスメロン、ハウスミカン、露地メロン、露地スイカ、露地ブロッコリ、露地キャベツなど様々な作物を栽培している。
中山間地に行けば会うことのほとんどない「20代の若者」が就農している。それも、集落にゴロゴロいる。まあ、いないところもあるのだが。
そんな産地での憂鬱とは、「これだけ単価が低いと、工夫して努力して作るのがバカらしい。質の良いものを作ったってそれを評価してくれないんだ。カネにつながらないんだ」と言われること。同じことを何度も言われるから不思議だ。農家の生産意欲をそぐには、買い取る価格を低迷させておくこと。そうすれば、自然とやる気が減退し、離農者が増える。こういうのを「構造的暴力」というのだろうなぁ。狙ってやっているのか?
「どれだけ、安いか?」って。TVでキャベツがトラクターに潰されて無残に畑にすき込まれている映像を見ただろうか?田原では今は潰していないが、状況はなかなか切迫している。キャベツ8玉で10キロ箱になるのだが、それがいくらで引き取られると思う?「150円」ぐらい。で、ダンボール代が100円。出荷場まで持って行くガソリン代を考えたら完全な赤字だ。「損するために作る。そんなこと誰がやりたいと思う?」と農家。そりゃ、やる気も減退するさ。ああ、産地の憂鬱。
