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重油代とハウス農業

重油の値段が上昇する。これは、皆さんの生活にどういった影響を与えるだろうか?一番身近なのは、ガソリン代が高くなることだろうか。あるいは、物流コストの上昇から物価が多少高くなることだろうか。さて、農家にとってはどうだろうか?正に死活問題。この時期にハウス農家と話していると、「重油が高くなった。これまでの倍はかかる。どうすっかなぁ」と真剣に悩んでいる人が多い。重油代上昇がきっかけとなって、離農する人も出てきているという。

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愛知県田原町では、たくさんの菊農家に会ってきた。一年通して出荷する産地なので、冬にもハウス内で暖房を焚いて菊を作る。ある農家に聞いてみた。いくらぐらいかかるのか?と。「ウチは1500坪あるジャンねぇ。その広さで、まあ作型とか品種にもよるけど300万切る位かな」と。1500坪というと、5反。野球場半分ぐらいの広さだ。その広さを一冬だいたい20度ぐらいに保つとするとそれだけの経費がかかっていた。それが、倍になると600万だ。重油の値段は高騰しているのだが、菊の値段は高くはならない。「葬式で菊を使わなくなってきたからなぁ。最近の葬儀屋は、しおれた菊だけ取り替えるらしいぞ。全部は替えないんだ。まあ、向こうも商売ジャンねぇ」と。

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今後、長期的に見ても重油代は高騰し続けるだろう。恐らく。重油の高騰は重油代だけではなく、ビニール資材などの高騰にもつながる。「経費ばかり高くなって、逆に農産物価格は下がる一方だから見入りはドンドン少なくなっていくよ。本当に、どうやって生活していくかねぇ」。続けていけない、という農家が出てくるのにもうなづけてしまう状況だ。どうやって、地温を下げないようにするか、ハウス内での栽培期間を短縮するかなどさまざま知恵を凝らしている。

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↑菊ではなく、ミカンのハウスと重油タンク

が、より長期的に考えれば、重油に頼った農業は持続可能ではないと言えないだろうか。現状としては、重油を使うことが当たり前になっている。が、バイオガスやバイオマスエネルギーを使ってハウス加温をしたり、ビニールに変わる素材を利用したりなどの発想転換が必要なのかもしれない。重油高騰という危機をバネにして、自然エネルギー利用の展開が活性化しないだろうか、と思ってしまう。

コメント (1)

SaY:

農業の重油使用の問題、こんなにバイオマスにあふれている場所でなぜ?って言いたくなりますよね。
少しずつバイオマス利用が普及するように僕らに出来ることってなんだろう、っていつも思います。
・・・リンクはらせてもらいました。

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2005年09月09日 23:27に投稿されたエントリーのページです。

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