
福井県高浜町 若狭の海は本当に素敵だった
最近、「食育」という単語を聞くことが多くなってきた。食育基本法なるものも成立した。各市町村で「食育推進協議会」を設置して、食育をどのように勧めていくか考える動きも出てくることになる。ただ、食育の考え方とソフトをしっかり捉えておかないと付け焼刃のものとなってしまう。
食育には「お皿の上で終わるもの」と「お皿の外へと拡がっていくもの」があるように思う。お皿の上で終わるのは、「栄養バランスを考えてキッチリ食べましょう。それが成人病の予防になります」とか「3食しっかり食べて、元気に毎日過ごしましょう」といった食育。食を要素にバラして、栄養や健康機能性を中心に考える。話はお皿の外へはほとんど出ない。他方で、食を見る眼をお皿の外へと拡げていくと生産の現場である農が見えてくる。日々食べるものがどういった営みの中から生まれてくるのか、そこにどういった歓びや愉しさがあり、苦労があるのかといったことを学ぼうとする姿勢がそこにはある。話はお皿の外へと溢れ出す。その学びは抽象的な数字や要素ではなく、作物を栽培する生身の人間である百姓、その地域の食文化や気候風土といった地域性が大いに関係してくる。こういった食育の流れを「食農教育」と呼んで区別もできる。
僕は今、後者の食農教育と呼べる実践が盛んな福井県にいます。