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食改母ちゃんパワーと食農教育 福井県丸岡町

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あまり、関係がないですが、うちの朝ごはん。

福井県坂井郡丸岡町を回っています。前回「食育と食農教育」について書きましたが、後者の食農教育の実践の良い例が丸岡町にあります。食生活改善推進協議会、通称食改の母ちゃんたちの動きです。簡単に言ってしまえば、食のボランティア集団。一般的には健康に良い料理の提唱や地域の公民館での料理教室などをやります。往々にして、「お皿の上で終わる食育」止まりが食改の活動では多い感じがします。ただ最近は食育の社会的な流れに乗って多様な動きも生じているようです。その一例が「キッズキッチン」の実践です。
丸岡町には25名の食改さんがいます。農家の母ちゃんから保育園の副園長、お店屋さんから専業主婦まで多様な人たちが参加している。そして、ひとつの活動の柱がキッズキッチンです。これまでは、小学校に出向いていって料理教室をしていたのですが今年から幼稚園・保育園でも料理教室を実践しています。3歳~5歳ぐらいの子どもに包丁を持たせて料理をさせるのです。今のところやっているのは、透明のナベでご飯を炊き豆腐入りの味噌汁を作るということだそうです。ご飯がどのように炊けるのか?を透明のナベで可視化する。ぐつぐつ煮える様子を見て「わぁ~シャボン玉が出来てきたよ」などの子どもならではの表現も飛び出すとか。豆腐は手のひらに乗せて「ストン」と切ります。子どもはすごい集中力を発揮して真剣に豆腐と向かい合うそうです。
このように幼児にも包丁を持たせることは、坂本廣子さんという料理研究家が提唱し始めたことのようです。幼児のうちに「五感をフルに活用して物事を成し遂げるというホンモノを体験させることが大切であり、それは料理を通して出来る」ということ。ホンモノを体験し、「出来た!」という達成感の中で子どもは自尊感情を育んでいくということなのです。まさに、食からお皿の外へと拡がる食農教育の実践なのです。
さらに、単に料理をするというのではなく、素材を考えたり、地元の農家と交流したり、地域に伝わる伝統食を作ったりなどいろいろな要素を組み合わせていくと、食・農・地域が有機的につながってくるわけです。透明のナベで炊くお米は近所のジイちゃんが作ったものだったり、豆腐はどこそこの豆腐屋さんが県内産の大豆で作っているものだ、などなどさまざまな物語が付随してくるはずなのです。
面白いのは、キッズキッチンの波及効果です。コンビニ世代の親に向って「しっかり朝ごはんを作ってあげてね」とか「レトルト食品やファストフードばかりじゃダメよ」なんて言っても馬の耳に念仏状態です。そういった文化で育ってしまった大人たちを変えるのはそう簡単ではないのです。でも、子どもがホンモノの食に出会い、味噌汁は出汁から作った方が美味しいといったことを五感で感じ取り親に向ってそのことを発信し出すと状況は変わるらしいのです。「お母さん、お味噌汁は昆布とカツオの出汁から作った方が美味しいんだよ」「インスタントの食べものはやっぱり美味しくないねぇ。幼稚園で食べたやつの方が美味しかったなぁ」などなどといったことを言われると親も否が応でも変化してくるようです。食農教育を通して子どもを変えることで親の世代も変わっていく。丸岡の食改さんたちは、こういった変化を愉しみながら忙しい中でキッズキッチンや高齢者のための料理教室などに駆け回っています。
こういった動きがあるところには、必ず「素敵な人」がいます。結局最後は「人」なんだ、とさまざまな場所を移動遊牧していて良く思わされます。

コメント (1)

tokoshie kiyouko:

beart morning なんだかほほえましくて
遊牧民の日常を感じた。

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2005年10月23日 23:50に投稿されたエントリーのページです。

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