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旅 end/start

旅は帰るところがあるから、旅として成立する
そんな話を、昔インドを旅していた時に聞いた気がする。
僕にとって、ひとつの旅が終わり、また新たな旅が始まる。
1年9ヶ月お世話になった組織を退職した。それとともに、移動遊牧生活にも終止符が打たれた。書類上は05年12月28日のことだった。
東京に戻ってきてから、怒涛のように人と会い、イベントに参加し、自分でイベントや元ゼミの講義を企画してきた。今日、元ゼミの時間枠で30人近くを相手にして質疑を合わせて2時間以上話をしてきた。大学でライフスタイルについて研究と分析をして、「人のことは良いけど、自分はどんなライフスタイルを構築したいのだろうか?」と悩んだこと。院では「社会意識知識生産」という理論枠組みを構築して、日本の新しい社会運動的NGO/NPOなどの知識活動を分析したが、「人がやっていることは良いけど、自分はどんな知識生産を具体的にしたいのだろう?」と悩んだこと。そこから、分析対象だったナマケモノ倶楽部に関わり、さまざまな経験をしたこと。食と農の領域で専門性を身に付けたいと思い、農文協という組織に入ったこと。そこでの2年弱の経験。それを経て、僕はこれまで見てきたことを「実践したい」と強く思うようになっていた。「望む変化自体になる」be the change ということをエラソーに語る恥ずかしさを圧して元ゼミの場で話をしてきた。反応は、まあ良かったのではないか。久々に旧知の人間の顔を見ながら頭をフル回転させて話をした。コメントや質問も処理しきれないぐらいもらえた。ありがたい。
当初2年弱の経験をまとめるだけのつもりだったが、気が付けば学部・院・ナマクラ時代そして農文協時代を丸ごと考えることになっていた。それは、僕自身のライフのあり方を丸ごと考えることでもあった。
この企画が終わった今、僕の中で一段落が付いた実感を得ている。書類上の日付ではなく、今日が僕にとっての移動遊牧生活の終わりであり、また新たなスタートの日なのだ。
「人生は面白い。それを共有できる仲間がいることは本当に素敵だ」と時に心底思ってしまう。この1年9ヶ月の移動遊牧生活で得たことのひとつに「僕は今後もそれなりに愉しみながら生きていけそうだ。それを一緒になって支えてくれるつながりと仲間がいる」という感覚が強くある。それはともすれば根拠のない自信というやつだ。けど、それで充分満ち足りている。ありがとう。

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2006年01月13日 11:35に投稿されたエントリーのページです。

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