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2006年05月 アーカイブ

2006年05月01日

田植え その2

30日を田植えの日と設定。赤村スローカフェは29日のオープン。メインスタッフのワタクシャが抜け出て田植え。何を考えているのだか。でも、長期的に見れば、カフェにもプラスになるはず、と思いイベントを仕掛けることに。
人数が集まるかどうかが心配だったが、何と飛び入りも合わせて総勢17名に。一番遠くからは横浜からの親子参加。赤村に興味を示しているという。嬉しい反面、人数が多すぎたらメインの田植えが30分ぐらいで終わってしまうのではないか、と内心冷や冷やだった。どうやって、きてもらった人たちに満足して帰ってもらえるだろうか?とカフェオープンのドタバタの中で考える。
前日に『食農教育』という雑誌に載っていた田植え体験に関する記事や田んぼと自然の「恵み」についての記事などを読みながらイメージを膨らませる。単に田植えをするのではなく、そこにどういった意味づけを出来るのか?そこから各参加者がどんな発見をしてくれるか、そんなことを想いながら当日に挑む。
まずは水路に足を突っ込んでもらい、山から来ている水がどれだけ冷たいかを体感してもらう。田んぼに入る前の儀式のようなものだ。足に意識と感覚を集中させて、田んぼを感じる感性を研ぎ澄ませて欲しかった。
日も強くなってきたし、いざ、田植え開始。
苗は1~2本ぐらいだけ植える薄植えにしてもらう。その方が、一本一本に栄養分がいくため、苗自体がガッチリしてくる。理論的にはそのはず。。。どうなるかは、今後の追跡調査に注目しよう。
手植えゾーンが狭いので、6人づつぐらいで植えようかと思ったが、参加者からの助言もあり、横一列に整列して一気に17人で植えることに。左右に間隔を取りながら「前向き」で植えることにする。しかし、参加者複数から「自分の足跡を平らにしながら後ろ向きに植えた方が良いのでは?」との意見も。後ろ向きに稲を植えていく。何だか、その発想がボクは好きではない。前向きにイキタイものだ。「前向きにイキましょう!」と半ば強引に決める。時々、自分が植えた苗を確認してもらいながら、なるべく真っ直ぐに植える。

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かなり強い日差しの中で、皆ちゃくちゃくと思い思いに苗を植えていく。元ナス畑はナスの残渣が腐りかけているのかところどころドブ臭を発していたが、泥に触れるのは何だか安心を僕らに持ち込む。
「刈り取るときには機械だからなるべく真っ直ぐに植えてください。ま~、機械で出来なければ手で刈り取りましょう」と話をする。が、思わぬ反応が。「機械キカイって、何言ってんのよ!こうなりゃ、手で刈ってハゼがけもしようよ!このぐらいの面積なら(1反4畝ぐらい)全部手刈もできるんじゃないの?」「そうだそうだ、どうせなら、天日干しの方が断然美味い米になるよ!」「脱穀もみすりも昔の道具でやる?」というわけで、ゆっくり米は相当スローな米になりそうです。。。
田植えをしながら、一粒の種籾から約1000粒の米が育つこと、稲3株でゴハン茶碗一杯分の米になること、茶碗一杯は3500粒ぐらいの米が入っていること、稲3株はおたまじゃくし35匹を育む環境を作ることなどを話す。百姓が田を作ることで、自然が自然になる。そこに虫やさまざまな植物が生息するようになる。まだまだ、ボクも実感がないけれども、言葉で説明しながらアメンボがウヨウヨ動く田の水面を眺めていると何だか心踊ってくる。
「前向き」に植え終わり、あっという間に昼食になった。赤村スローカフェ・クリキンディに頼んで作ってもあったオムスビ(大量に握ってくれてアリガトウ)、赤村の特産物センターに頼んだ惣菜。これには、なぜか惣菜のみで依頼したのにオニギリがたくさん付いていた。食べ切れん。「源じいの森」の無農薬栽培米を使った日本酒も振舞いながらの愉しい昼食。

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その後、タケノコ堀組みと温泉組みに分かれて、田植えイベントは流れ解散。多くの人がスローカフェにも寄ってくれました。アリガトウ。
久々に直射日光をたくさん浴びて、皆ちょっと疲れ気味でしたが、泥に触れる、作物に触れるという体験はやはり良いですね。
次は、草取りをイベントにしてみます。

2006年05月24日

スローフラメンコ art to the people

「フラメンコは花の部分だけが取りざたされ、派手な化粧と踊りがもてはやされイメージ化されています。けれども、葉っぱや茎、根っこを見ていけばもっと土臭い、大衆の文化としてのフラメンコがあるのです」と、飯塚真紀さん。大衆の文化、その辺の老若男女が参加して、日常的に愉しむ文化としてのフラメンコを強調していた。彼女はそれをスローフラメンコとして展開している。
そんな飯塚さんのスローフラメンコ体験ワークショップをスローカフェクリキンディで打った。彼女からワークショップの案内文が回って来た時に、僕は「これは相当面白い企画になる」と確信した。


「スローフラメンコ」体験ワークショップ
スローなフラメンコって?
情熱的に激しく踊るイメージが強いフラメンコですが、私、飯塚真紀が住んでいる南スペインの町へレス・デ・ラ・フロンテーラでは、普通の人たちが日常の中でフラメンコの音楽や踊りを楽しんでいます。
私が紹介したいのはそういった大衆フラメンコ。
スローと付けたのは「マイペース」という意味もありますが、自分自身を、そして、人との繋がりを大切にしてみんなで楽しもう!
という想いが込められています。
フラメンコはエゴではなくエコ。
フラメンコは、「わ」(和・輪・環・話・○・円)だと解釈している私と一緒に、
大衆フラメンコ、舞台裏のフラメンコ、スローフラメンコを体験してみせんか?


予想通り、とても素敵な時間となった。
通りがかりの人も含めて参加者は13名ほど。多すぎず少なすぎない人数。
円形に並べられたイスに座り飯塚さんがスペインと日本のコミュニケーションの一般的特徴について話をする。控えめ、受身、自分を出さない日本、大げさ、能動的、自分を出すスペイン。一般的に言って。リズムと身体を動かす踊り、フラメンコを通して、自分を出す、自分を表現する。「まずは、自分がいる。その自分を出すんです。でも、周囲を無視してという意味ではなく、周囲との調和の中で自分を出す。そうすると、自然と他者の表現もス~と入ってきます。その現象に対して「オーレ!」と声を掛けるんです。」なるほど、フラメンコは「わ」だ。

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輪になってリズムを作りながら、徐々にカラダを動かし始める。リズムにもその空間の雰囲気にも慣れて、皆がリラックスしていく。笑顔が絶えない。本当に素敵な空間だ。
その場のメンバーが形成している輪の中に出て行って、回りが創るリズムに合わせて一人ひとりが踊る。時に阿波踊り風、時に沖縄のカチャーシー風、時にヒップホップ風、時に西アフリカのダンス風、時にフラメンコ風、それぞれの型とスタイルで自由に踊る。それ自体が愉しく気持ちが良い。
輪の中にスーっと進んでいくと圧倒的な音の違いに「スゲェ」と笑ってしまった。円を形成する位置にいる時に自分に届く音と、円の中に入った時の音の質の違い。僕にとっての感動はいつも「スゲェ」という感覚と心から抜けてくる笑いを伴う。360度全ての方向から手拍子による温かい音が届けられる。
その音の中で身体を躍らせる。上手い下手、リズムに乗っている乗っていないといったことは関係がなく、その空間で自分を出す、表現すること、そしてそれを笑顔で受け入れる「わ」がそこにあること。そこにある突き抜けた気持ち良さ。
2日たった今でも僕の心のどこかが踊っている。
art to the people
金を払えば丁寧に包まれて手渡されるような、消費するだけの文化はいらない。
自分自身を表現し愉しみ、共鳴し、分かち合う。そこに生まれ続ける芸術性、生活の匂い、何らかの意味、そのプロセスをアートを文化を日常に。

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