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issue

まだ、実感がないと言えば、実感がない。

僕の人生に相当な影響を与えている恩師が日本を去る。
いつかは、こんな日が来るとは思っていたが、あまりにも唐突。

その唐突さが最後まで彼らしいと言えばそうだね。

「あなたは、いつも一人で何かをしますね?誰にも習わないし、相談もしないし」何て
ことを僕はよく言われていた。
全く、よくゆーよ。唐突な離日、結論を出してから公表。彼らしい。

久々に連絡をすると「あれ~、私のこと忘れたんじゃないですか!?全然連絡をしないんだから。シンジラレナ~イ。今どうしてますか?」と良く言っていた。
イヤイヤ、別にそっちから連絡してくれても良いんだけど、と毎回思ったり。
何度ケータイや自宅の電話番号を教えても、必ずなくす。そして、「私はあなたの電話番号を知らないから教えなさい」と。

子どもっぽいところのある人で、合宿ではムキになって卓球の勝負を挑んで来たり。
恥ずかしそうに、ピアノの演奏を披露してみたり。
遅刻しても下手くそな言い訳ばかりしていたり。「コラッ、ちゃんと詫びんかい!?」と何度も思った。

とんでもなくエネルギーのある人で、常に全力でぶつかってきてくれた。
「あなたの興味は何ですか?」
「問題意識は何ですか?」
「想像してください。海の上にプカーと自由に浮かんでいる気分で。何も制限はない。さあ、何をしたい?何を知りたい?」
当人の問題意識は当人からしか出てこない。出てきたものをとっ捕まえたら「自分が選択したものです、責任を持ってトコトン突き詰めなさい」と。
たかが、20代そこそこの学生相手に、全力でぶつかってくる50代。あまりいないよね、そんな存在。有難い。
6年近くそんなプロセスをトコトン一歩手前ぐらいまで突き詰めてみた。
それなりの成果は生み出せたんじゃないかな。けれども、僕はその世界を出てみることにした。フィールドへと。

研究自体に関心や魅力ももちろんあったが、それ以上に、あなたの世界と世界観の中で生きることがスリリングで刺激的で快楽的だったのだ。
けれども、常習するのは怖かった。
いつか、その世界をぶち壊すか、外に出るかが必要だとは思っていた。
あなたの世界はあなたの世界で、そこで、僕の世界を構築できるとは感じられなかったから。
世界の外に出て見ると、強さも弱さも含めて元いた世界が見えてくる。
「社会」も「世間」も「知識」も「関係性」もとてもリアルになってきた。

僕は今いる実際的で実践的な世界がけっこう気に入っている。
昔は「興味は何?問題意識は何?」と問われても、返答に窮していたね。
最近は、何となく表現できるようにはなってきたよ。
思い返してみると、6年あなたの世界でトコトン一歩手前までやっていた時と、根っこのところは同じなんだけれどもね。

あなたの世界と久々に会って、話をしているところを見て、話を聞いて、話をして、メッセージを受け取って、酒酌み交わして、握手して、ハグして

今いる世界、ぬるま湯にしようと思えばできちゃうんだけど、
もうちょっと「問題意識は何?」と問いながら「トコトン一歩手前まで突き詰める」そんなプロセスに久々にギアを入れてみたくなってしまった。

また、いつもの声が聞こえてくる。

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"what is at stake? what is your issue?"

manythanks

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2007年03月25日 22:03に投稿されたエントリーのページです。

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