2005年09月18日

検索エンジンの興亡 デスクトップ検索をめぐる思惑

このところ検索エンジンをめぐる議論が熱い。これまでGoogle一辺倒だった検索エンジン業界に、Yahoo!やMSNなどが本格的に参入してきてからだいぶ時間がたっているが、その行方は依然混沌としている。


巷では、検索エンジンを特集する本や雑誌がこのところ増えているように思う。いまではほとんどの人が検索エンジンをスタートページに設定しているわけで、インターネットを使うユーザーはほぼ毎日検索エンジンを活用しているといっても過言ではない。それだけ検索エンジンは一般の人たちの暮らしに深く根ざすようになっているというわけだ。


検索エンジンで優位を占めているのはGoogleだ。
昨年のYahoo!やMSNもなかなか太刀打ちできないほどの技術的優位性を誇っている。最近ではGoogle Mapで新しい驚きを提供してくれた同社だが、検索エンジンの技術を使って「デスクトップ検索」の普及に努めている。


「デスクトップ検索」を使えば、キーワードを入力するだけで、自分のパソコンから、そのキーワードを含んだファイルを瞬時に探し出すことが可能だ。MSNも同様のサービスを始めているが、使ってみると何かと便利。Windows XPにもファイルやフォルダの検索機能があるが、かなり表示に時間がかかる上に、フォルダをわざわざ指定しなければならなかったりして、とても面倒。その点、デスクトップ検索はオンライン上でウェブサイトを探すような感覚で、メールやらパワーポイントの資料やら、関連するファイルを瞬時に呼び出してくれる優れものだ。


実は今、そのデスクトップ検索にAdwords広告を表示しようという動きがあるのだとか。AdwordsはGoogleの収益源の大きな柱。検索ワードに関連したテキスト広告が検索結果画面に表示される仕組みで、広告がクリックされるたびにGoogleに広告料が支払われる。


今後、収益源を広げていくためには、そのAdwords広告を露出する場所を広げていくことが肝心になる。そこで目をつけたのがデスクトップ検索というわけだ。『検索エンジン戦争』の中でジェフ・ルートと佐々木俊尚は、「デスクトップ検索が、検索エンジンの主戦場の一つになっている」と述べている。そのほかにも、EC、書籍、地図、ニュースなど、検索エンジンがターゲットとする範囲は日々広がっている。それぞれの分野で主導権を握れるかどうかが、各社にとってビジネス上、非常に重要なポイントになってきている。


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特集:検索を制する者はネットを制す!検索ビジネス最前線

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投稿者 medialab : 02:37 | コメント (0) | トラックバック (2559)

2005年08月27日

自民党がブロガーと懇親会

先日、自民党の武部勤幹事長と世耕弘成広報本部長代理が、ブログ・メルマガ作者との懇談会を開催した。安倍晋三幹事長代理も出席予定だったが、悪天候のため移動が出来ず不参加だったらしい。

趣旨は、総選挙に臨む自民党の考え方とスタンスをブロガーに説明するというもので、全国からおよそ30名の参加者が集った(tracker's burrowで参加者と参加辞退者のリストがまとめられている)。

はてな代表の近藤淳也氏もこの会に出席し、その動機を次のように書いている

選挙前に国会議員がブログ作者と話をする、というのは日本の政治・インターネットの歴史上でも大事な出来事になるだろうと思い、せっかくの機会なので現場に居合わせてみようと出席してみました

そう、この会は確かに「歴史的」なイベントに違いないのだ。

しかし、tracker's burrowの作者も言っているように、今回の人選には経営者が多いなど一部に偏りが見られる。参加者のリストを見るとそこには、ネットをビジネスの手段として活用して成功した人が目立つ。

しかし、インターネットの可能性は、なにもビジネスだけではない。資本の論理に還元することのできないポテンシャルもネットにはあるのだ(例えば、人と人とがつながるコミュニティとしての可能性、大手メディアが伝えないミクロレベルでの事実を伝える可能性(ジャーナリストなど))。

今回のイベントのニュースを聞いて、自民党がネットに理解をもっているんだと考える人も多いかもしれない。確かに、「理解」をしているのかもしれないが、その「理解」には偏りがあるように思える。ホリエモンの件にしてもそうだ。この「偏り」がいつしか当たり前のように思われてしまうと危険だ。

ネットと政治の結びつきが注目を集めている今回の選挙。
ネットの将来にとってきわめて重要な局面に入ったと言えるかもしれない。

はてな 近藤淳也代表のブログ
自民党がブログ・メルマガ作者と懇談会
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20050826

ITmediaニュース:自民党が“ブロガー記者会見”
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/26/news052.html

「マスコミからクチコミの時代へ」--自民党がブロガー、メルマガ発行者と懇親
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20086691,00.htm

投稿者 medialab : 02:38 | コメント (0) | トラックバック (5898)

2005年08月26日

ヤフー ロボット検索全面採用

検索エンジンといえば、かつてはGoogleの独壇場といわれていましたが、ここ数年、Inktomiのシステムを買収したYahoo!が独自のロボット検索エンジンを開発しています。

先日、Yahoo! Searchのベータ版が発表され(インターフェイスはGoogleと近似!まあ、Yahoo!もライブドアに参考にされていますが…)、その動向が注目されていました。


↑    ↑    ↑
Yahoo! Search ベータ版。Googleのインターフェイスに似ていることで話題に

ところが、この10月からYahoo! Japanでも検索結果の最初の画面にロボット検索の結果を表示することになるとか。これまでは、カテゴリーに登録されたサイトを優先的に表示してきましたが、Yahoo! Searchの技術向上に伴い、ロボット検索の結果を優先することになったとか。

Yahoo!といえば、これまで人の手を介した「カテゴリー型検索エンジン」を売り物にしてきましたが、その大きな転換点といえるかもしれません。

ちなみに、Yahoo!の検索結果画面にはリスティング広告が表示されていますが、今回の動きで広告メニューの変更はあるのでしょうか?また、Yahoo!のカテゴリーに登録するには、52500円を支払うビジネスエキスプレスというサービスがありましたが、今後はわざわざお金を払ってカテゴリー登録をすることに企業がメリットを感じるでしょうか?

これまで企業は、ビジネスエキスプレスへの登録を「広告料」のうちと考えてきましたが、今後はそうした動向にも変化が現れることが予想されます。

なお、今回の変更で、サイトのアクセスが急増するサイトや、逆に急激に減少するサイトがでてくるでしょう。それは、ウェブサイトの勢力図さえも変えてしまう大きな出来事であるといっても過言ではありません。

検索エンジンの動向に眼が離せません。

ヤフーがロボット検索全面採用 10月から“Google型”に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/25/news056.html

投稿者 medialab : 01:28 | コメント (0) | トラックバック (4244)

2005年08月21日

medialab blogスタート

2年前、「a-perspectives」というプロジェクトを立ち上げました。
それ以降、メンバーの生活の場が大きく変わり、新しいポジションでの生活が始まっています。それまでとは違ってなかなか時間が取れない中で、blogを活用して次のステップを踏んでいくことになりました。

いわゆるIT業界でマーケティングや制作の仕事に携わる中で感じたことや、インターネットやジャーナリズムの行方についてクリティカルな話題を提供していくつもりです。

些細な事柄から、“がっつり”した議論まで、さまざまな方法論を使って、この場を作り上げて生きたいと考えています。

ちなみに、農村を中心にノマディックな生活を送っている後藤彰君のブログも同時にスタートです。

beartブログ
http://www.a-perspectives.net/beart/

投稿者 medialab : 23:51 | コメント (0) | トラックバック (1016)